開発秘話
楢崎悦子『イヴ・ガーデン コスメ』は、カラースクールが独自に研究開発したパーソナルカラー理論から生まれた自然派コスメです。

パーソナルカラー(似合う色)をメインに「色彩と美」を追求した講座やセミナーを開講している色の専門スクール(カラースクール イヴ・ガーデン 1991年創立)が、2004年に「イヴ・ガーデンコスメ」を設立しました。スクールのカラー教材から発展し、独自のコスメ商品が誕生した背景には、自社のオリジナル肌色コスメ(ファンデーション)に対する高い評価と発売を求めるたくさんの声がありました。現在はスクール受講者だけでなく、一般の方や企業の方にもメイク商品、スキンケア商品を提供しています。

カラースクール イヴ・ガーデンでは、約2万人のカラー分析実績をもとに肌の色を研究してきました。似合う色を4つのグループに分類し、「パーソナルファンデーション」の開発を2000年からスタートし、2004年に『イヴ・ガーデン コスメ』のシリーズが始まりました。

メーカー依存の色から脱却

化粧品開発に至るきっかけの一つに、スクール受講生へ提供していたリップカラーがあります。自分に似合うリップカラーは、印象に変化がすぐに表れ、生徒さん達にとても喜ばれていました。リップカラーは、シャネルやクリスチャンディオール、エスティローダーなどから集め、200色近くご用意をし、品番などをお知らせし、お客様が店頭で購入できるように提供していましたが季節が変わるごとに新色に代わるメーカーのリップカラーは、リピート購入できない残念さがありました。 そこで、たくさんのリップカラーを購入しなくても、混ぜれば何色も作れ、しかも似合うリップカラーが作れたら…と、オリジナルコスメの原型を思い描くようになりました。

また、ファンデーションの色も当時の流行を反映して、カバー力のある質感、色はオークル系の暗い色が多い傾向がありました。そのため、似合うファッションやメイクに仕上げても、ファンデーションの色で顔色が悪くみえたり、厚ぼったい印象になってしまうことが数多くありました。

ご縁を得て商品化へ

メーカー依存の色から脱却すべく、スクールに通う生徒さんたちにもっと良いカラーコスメを提供したいと、化粧品の展示会に足を運んでいました。その時に出会った方が今でもずっとイヴ・ガーデン コスメを応援してくださっています。ご縁とはすごいものだと実感します。その方のお人柄や真剣さが繋がり、待望のイヴ・ガーデン コスメの開発が動き出しました。

安全で信頼のおけるコスメの開発

ファンデーションの試作品第1号が2000年にでき、25色から展開しました。そこから改良を重ね、コスメを作ってくださる工場へ何度も足を運びながらコスメについて一から学び、やっと4色に絞こんだパーソナルファンデーションが出来上がりました。実に開発から4年後のことです。

イヴ・ガーデン コスメのファンデーションを作る上でとても大事にしたことは、色と成分です。カラースクールが手掛けるコスメだからこその色、そして私自身の肌が敏感だったため成分を厳選しました。私は小さな頃から肌が弱くアトピーのため、肌がとても敏感に反応していました。大人になって化粧品を使うようになり、色々なものを試しましたがなかなか合うものが見つけられずに過ごしていました。やむを得ず20代後半まで洗顔には石鹸を使い、化粧水はつけずにいましたので、肌がとても乾燥していたことをよく覚えています。
そんな私ですから、コスメの成分はおろそかにできない項目です。

目指したのは、赤ちゃんでもアレルギーのある方でも使えるファンデーション、それは安全で信頼のおけるコスメです。 肌に合うコスメを探し求めていた方、どれをつかってもしっくりこなかった方に使っていただけたらと願いスタートしました。 今ではパーソナルカラーのメイク技術が発達し、色や成分、質感の改良が進み、4色のファンデーションが2色でカバーできるようになりました。2014年〜2015年には新製品として登場する予定です。

選びとる感性を磨くコスメ

イヴ・ガーデン コスメの開発に着手し、コスメ工場の研究者の方に成分の元素記号や成り立ち、化粧品の役割などを直接教えてもらうことで、化粧品に対する価値観が養われてきました。
例えば成分一つをとってもネットや本などに載っていることをうのみにしないこと、日々新しいものが開発され以前は悪いとされているものも良いものへと変化していくことなど…、たくさんの情報から読み取る力が必要だと今は分かります。
以前はコスメの中でもナチュラルでオーガニック、自然のものが一番いいと思っていました。実は自然なままでは毒素が強いこともあり、オーガニックの基準が世界レベルに比べて日本は低いなど、情報の一端では判断しかねることがわかってきたのです。
基本的な知識、選び取る感覚など、コスメの開発には総合的な感性が必要だと痛感します。それは日々、生活や仕事などを実行していく際のすべてにおいて通じています。

化粧品には、人本来のすばらしさを実現するパワーあります。それはあらゆる技術が集約され、成分や質感などもバランスよく、また見た目のパッケージも含め総合して芸術を表現しているのだなと改めて思います。

創造性が発揮される化粧品を提供すること

現在も数々の試作をコスメ工場にお願いしながら製品の改良を重ねています。
コスメを手掛ける者として信念は、化粧品が口に入ったとしても無害で安全、肌にやさしく環境によいもの(洗い流した後でも生分解しやすいもの)、うそがない化粧品をつくることです。
“良いもの”を使うことで肌感覚が磨かれ、生活や仕事の面でも変化がおき、取り組み方や考え方までも変わってくる、本物のコスメを手掛けたいと心から思います。

そのためには、私たちは感性も理論的なこと、情報をキャッチする能力も発展させ、向上していくことが大切です。
これからもあらゆる方向から本物を追求し、創造性が発揮されるイヴ・ガーデン コスメの使い方や効果を伝えしていくことを試みて参りたいと思っております。
色へのこだわり イメージ パーソナルファンデーションや美・フェイスパウダー、美・パウダーファンデーションなどは、着色料を一切使わず、無機顔料(酸化鉄、自然界にあるもの)を使って色を出しています。赤(ベンガラ)、黄(黄酸化鉄)、黒(黒酸化鉄)の3色を混ぜて作っています。酸化鉄を焼いて、温度によって色が変わってくる特性を生かした色出し方法を用いています。
成分のこだわり イメージ 無添加、天然色素使用、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、植物エキス等の美容成分を配合し、肌に良いもの、環境に良いものを追及した商品開発をしています。
ノンシリコン イメージ シリコンは使用せず、パウダーの処理剤(リポアミノ酸処理) を使用し、新しい質感を実現しています。お肌にフィットし、キメが細かく透明感を出します。肌に近いアミノ酸処理をした配合ですので、安全性も高く、肌にやさしい成分になっています。また、保湿効果が高いく、冷房&暖房の乾燥を防ぎ、老化防止効果の期待がもてます。
エアレス容器 イメージ イヴ・ガーデン コスメの容器は、エアレス容器です。菌が発生できない環境を容器で作るため、強い殺菌剤を使用せずに安全な成分のコスメが提供できます。

【見学レポート】

誇張のない本物 イヴ・ガーデンコスメの工場見学

検証済みの安心原料

工場見学 イヴ・ガーデン コスメを愛用してくださっているユーザーの皆さんと工場見学に行って参りました。
美・フェイスウォッシュを作ってくださった研究者(主に石鹸を開発)にお話を伺いました。

「美・フェイスウォッシュは本物のバラエキスを使用しているため、品のよい香りがいつまでも残ります。これはKg数百万円する高価な原材料を使っているからなんです。美・クリームにも同様のバラエキスが使用されているため、上品で優美なバラのほのかな香りがします。通常は美容液に使われる質の良質なものを配合していますが、本物のバラエキスを洗顔に使うのはとても贅沢なことなんです。

また、グリセリンは歴史のある保湿剤であり、イヴ・ガーデン コスメには甘味料として昔から使われていた安心できるものを使っています。とくに美・フェイスウォッシュは、肌に近いアミノ酸系の活性剤を使用しており、植物由来の活性剤でアルカリ性のため、肌にやさしいように作っています。

近年コスメ商品の傾向として、新しい原材料を使う風潮があります。これは持論ですが、歴史が浅い原材料はリスクを伴い危険だと思っています。イヴ・ガーデン コスメには長年にわたり検証されている安全な原料を選んで使用しています。」

参加された多くの方がイヴ・ガーデン コスメを大切に使っていきたいと感想を話されていました。

洗顔パックをすると白くなる?

工場見学 美・フェイスウォッシュの洗顔方法について、洗顔パックをすると白くなるという参加者の声について、

「白くなるというのは気のせいです。加水分解コムギという成分がデンプンの応用でゴミを吸着させる作用がありますのでやさしく汚れが落ちます。もし肌が急に白くなったら、それは肌に刺激が強いため危ないからやめたほうがよいです。」

美・フェイスウォッシュの洗顔パックは美白ではなく、汚れを浮かせて取り、肌全体のトーンがあがることで白く見えるようです。そして、殺菌剤を使用せずにBG(ブチレングリコール)、ペンチレングリコール、カプリリルグリコールを組み合わせることで、パラベン(防腐剤)の役割を果たし、肌にやさしい商品となっています。

工場の方々は誠実な対応で情報を公開してくださいました。
イヴ・ガーデン コスメは、生産していただく方や周囲の方々の信頼がなければ良いものが作れないと思っています。今回は愛用してくださっているユーザーの皆さんとの見学を通じて、研究者の皆様とも真摯に向き合う気持ちを共有できました。

09.2010 text. etsuko narasaki